岡崎の八丁味噌「まるや」の工場見学とお土産のおすすめ、カクキューとの違いは?

八丁味噌と言えば、愛知県の岡崎市。
と言っても、岡崎のどこでも八丁味噌を作っているワケではないです。

私は名古屋人ですが、八丁味噌は豆味噌から作られているのは知ってるけど、まさか岡崎の「まるや」「カクキュー」の2件の会社しか作っていないとは知りませんでした。

「八丁味噌」「赤だし」「赤みそ」の違いも、はっきり言って分かりません。

八丁味噌・・・大豆と塩のみで作られて水分の少ない味噌(カクキューとまるやで製造されているもののみ)

赤味噌・・・・豆、米で作られて赤い色をした味噌

赤だし・・・・豆味噌や米味噌、調味料などを混ぜて食べやすい味に作った味噌

そっか、赤だし=赤味噌の味噌汁だと思っていた(汗)


まるや八丁味噌

岡崎城からすぐ近くに、カクキューとまるやが並んでいます。
広い通りから手前の大きくて立派な建物がカクキュー、奥側のこじんまりした建物がまるやです。


工場見学

まるやの工場見学をするには、まず道沿いの小さな建物に行って予約をします。

まるや八丁味噌
工場見学の時間 9:00~16:20
毎時00分、30分(12:00~13:00は休み)※最終の案内は16:20


日曜日の朝9:40に到着。
建物内で、名前とアンケートを書いて予約します。(資料が欲しい人のみ住所を書くので安心)
先に観光バスが1台来ていて見学していましたが、私たちの10時の回は我が家だけでした。
雨だから?思った以上に人が少ないです。

駐車場から奥の建物に移動します。

まずは、八丁味噌の作り方を書いた大きなパネル。
「夏休みの自由研究に丸写しできま~す」との事です。

味噌蔵に到着。
大きな樽の上にキレイに三角に並べられた何十個もの味噌樽は圧巻。

なんかいい匂いがしてます。
このにおいは菌のにおいで、味噌が発酵した香り。
少し変わった匂いなんですが、食いしん坊の子供達は「いいにおい~」と喜んでます。

積み上げられた石は、職人さんが最速でも3時間かかるそうです。
一番上の丸い石が上手にはまらなかったら、もう一度やり直し。
気が遠くなりそうな作業ですね。。。
でも、お城の石垣と同じで少しの地震ではビクともしないそうです。

味噌樽を後にすると、井戸が。
豊臣秀吉が幼少期の頃、つまみ食いして逃げた時に味噌の石を投げた言い伝えがあるそうです。

そして、八丁味噌と赤だしの違いの説明などが終わり、最後のお土産コーナーに着くまで10~15分ほど。
誰も他にいないし、気になったことはすぐに質問できたり、アットホームな雰囲気の工場見学でした。
お土産コーナーでは、こんにゃくに味噌だれをかけたものが1人1本試食させてもらえます。
うん、この味噌だれ、めっちゃおいしい~!

温かいお茶やお水も用意されてます

見学後は、もう一度受付に戻って見学のアンケートに答えると、1グループ(1家族)につき、1つお味噌がもらえます。

スーパーで赤い樽に入って売っている赤だし

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お土産

自由に味噌の試食をしながらお土産を選びます。

八丁味噌コーナー
赤だしコーナー
おかざえもんの味噌煮込みうどんも

蔵元なので、スーパーより安いのかな?と思ったんですが、同じ値段ですね。
名古屋のスーパーでは、カクキューやまるやの味噌はだいたい置いてありますが、どれも「赤だし」で、食べやすさを優先してほとんど八丁味噌は売ってないそうです。
私も今まで食べる機会もなく、もしかしたら本物の八丁味噌を食べたのは初めてかもしれません。

なので、まるやでお土産を買うなら、手に入りにくい八丁味噌がおすすめです。
八丁味噌をそのままなめてみても、甘みは全くないけど塩辛くもなく、旨味がある不思議な味。
正直そんなに食べにくい味でもないし、貴重な八丁味噌を食べたい!との事で、一番お値打ちなものを購入しました。

400g 570円

カップに入ったものは使いやすいけど、300g500円なので、だんぜんこちらの方が安いです。
樽から丁寧に手堀りした、粒味噌はお値段高いですが、ここでしか売られていない貴重なものです。


まるや工場見学の後に隣のカクキューの工場見学も行ったんですが、同じく味噌だれのこんにゃくの試食がありました。
こんにゃくを食べた途端、家族全員が「まるやの方がおいしい!」
もちろんカクキューのもおいしかったですよ。
思わず、まるやに戻って味噌だれの大パック買いました。

500g 800円

味噌だれにしてはかなりお値段高いですが、キュウリ、焼きナス、豆腐などの安い材料が、味噌だれかけただけでご馳走になるので、めちゃくちゃ便利です。
ちなみに、白いご飯にかけるのもアリです。


《メール便選択可》 まるや八丁味噌 まるやのみそだれ 150g 【味噌だれ みそダレ 八丁みそ】《あす楽》



八丁味噌の味噌汁も作ってみました。
味噌が硬くて粘土みたいだから、ちゃんと味噌こしを使わないと溶けないです。
色はかなり濃いけど、 喉にツンとくる感じもなく、 味はまろやか。
「あれ?意外に普通だよね。」
食べにくいと言われたから、少し覚悟して飲んだけど、塩分も甘みも少なくて飲みやすいけど・・・。
高級な味噌って感じがします。
これ、絶対にアサリの味噌汁作ったらおいしいわ~!

すっかり、八丁味噌にハマった我が家です。

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まるやとカクキューの工場見学の違い

どちらも江戸時代からの古い歴史のある、ライバル会社です。

「まるや」は、「カクキュー」よりも300年古い創業で、歴史を大事にしていてアットホームでこじんまりした雰囲気でした。
工場見学する場所も小さいし、お土産売り場も外側から見えないところにあって、売る気あるのかな?って思うくらい。
とにかく人が少ないので、見学でもお土産売り場でも、聞きたいことがあればすぐ質問できる感じでした。
試食は、味噌おでんが一人1本ずつとお土産コーナーに置いてある味噌だけです。お菓子などの試食はないです。お茶は自由に飲めます。
見学のプレゼントは、赤だしを1袋。

反対に「カクキュー」は見た目からして、巨大でド派手でキレイ。
受付のすぐ横に大きなお土産売り場があり、見学もバスツアーの人が大勢で20~30人くらいの人数で周ります。隣同士なのに、同じ日のほぼ同じ時間帯で10倍以上の人数の差があるのには驚き。
ガイドさんが、注意事項や説明を延々と話し、最後はお土産の案内までする徹底ぶりにプロ意識を感じます。
味噌づくりのミュージアムがあり、見学時間が30分と長いので、子供たちは最後疲れ切っていました。(先にまるやで味噌の話を聞いてしまったため)
試食は、八丁味噌と赤だしの味噌汁を1杯ずつ小さな紙コップで飲み比べと味噌だれをかけた丸こんにゃくを自分で楊枝を刺して食べられます。
お土産売り場には、味噌を使ったお土産がたくさん。試食も結構できます。
見学のプレゼントは、大人一人1つの味噌パウダー(使い方が良く分かりませんが)

どちらも無料だし、かなり雰囲気が違うので、2件とも行くのがおススメです。
観光気分を味わいたいなら「カクキュー」の方がしっかり案内してくれ、お土産の量も豊富です。
手っ取り早く八丁味噌を知りたいなら「まるや」が見学時間が短く、質問もできます。お土産の量はカクキューの半分くらいしかないですが、味噌を買うなら「まるや」の方が安いです。
まるやの八丁味噌は400g570円ですが、カクキューの八丁味噌は400g800円。
味の違いもあるので、両方食べ比べてみましょう。